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埋蔵文化財センター セミナー [日記]

午前中に新聞配達をして、午後から静岡市にある県埋蔵文化財センターのセミナーに参加しました。テーマは「石斧が語る旧石器時代の生活」というもの。長泉町の新東名高速道路工事にともなって発掘、発見された梅ノ木沢遺跡から出土した約3万年前の斧型石器を中心にして、発掘の結果をもとに石斧を通した道具の製作過程や使用状況を考察するものでした。
原石はなんと丹沢山塊に産するとされる凝灰岩。あんな遠くまで採取に行ったといのも凄い話ですが、これを原石のまま運ばずに、石核やある程度の形まで現地で加工したものを持ちこんだようだと解るのも驚きです。梅ノ木沢遺跡では作られた石斧を意図的に破壊したような痕跡があり、どんな理由によるものかわかりませんが今後の考察が必要なテーマだそうです。
土器の復元も根気がいる仕事だと思いますが、何百片もの石器の接合資料の作成は更に気が遠くなりそう。考古学は根気学ですね。
県内の旧石器時代遺跡は西の磐田原台地周辺と東の愛鷹山麓、箱根山麓に集中しています。しかし、石材のバリエーションは圧倒的に東に軍配が上がります。何故なんでしょうね?
旧石器時代は石しか出土しないから色々な考察が可能になるのかもしれません。知的刺激があって充実した時間でした。7746DD20-76B0-4E00-BDA6-D5123EC07616.jpeg
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