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映画「夜明け前」

今日は午後から市内の中郷館で映画会と講演がありました。むつみ作業所の知人からの紹介で、妻と二人で出かけました。
映画「夜明け前」は約100年前に有効な治療法もなかった時代、座敷牢に幽閉されていた精神疾患の人々を憂いその解決のために奔走した呉秀三医師の記録を取り上げたドキュメンタリー映画です。心を病んだ人々は、なぜ閉じ込められなければならないのか?精神の病とは、人間の尊厳とは 厳しく問いかけるものでした。
近年でも2017年12月の「寝屋川市監禁死亡事件」、2018年4月の「兵庫県三田市監禁事件」の報道は、衝撃的でしたが、今でも100年前と同じ事例が存在しています。これは私達の心の中にも残されてはいないでしょうか?
講演会は元神戸医療福祉大学教授の山田州宏さん、「想定外の人生を共に歩む」と題した講演はケースワーカーとして働いてきた自らの経験をいくつかの具体例を紹介しながら話されました。ケースワーカーの熱意と家族の理解、病気を抱えた本人の意思なども大切ですが、国の制度の充実、日本の社会が変わることもさらに大切だと思いました。
精神科医の香山リカさんは「私宅監禁という名で合法化されていた精神疾患のある人たちの閉じ込め。そして、今も続く病院での隔離・収容や「社会的入院」。その背景には、自分たちとは違うものを排除しがちな日本社会が大きく影響している。」と指摘しているそうです。
自分自身も考えさせられた、大変良い企画でした。
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